投げやすくてちょうどいい浮力のインジケーターがほしい
インジケーターを自作したいけど何が必要?
こんな悩みを抱えている人に見てほしい記事です。
私自身もいろんなインジケーターを購入し、試行錯誤しました。
いろいろ試しても思い通りのものが見つからないと悩んだことがあります。
そんな私はインジケーターを自作することで、問題を解決することができました。
今は、自作したインジケーターを使用しフライフィッシングを楽しんでいます。
この記事では、インジケーターの自作するまでの様子をまとめています。
フライのインジケーターで悩んでいる方は参考にしてみてください。
フライのインジケーターに必要なこと
フライフィッシングをしていてインジケーターに求めるものは
- フライに負けない浮力
- 空気抵抗が少なく投げやすい
- 視認性がいい
- 着脱が簡単
などがあげられると思います。
フライに負けない浮力がほしい
最低限フライに負けない浮力があればいいと考えられます。
マーカーの役割をするインジケーターも一緒に沈んだら意味がないですからね。
一番使いやすいニンフの重さあたりで沈まなければ問題ないと思います。
空気抵抗が少なく投げやすい形状の物がほしい
形から考えると流線型が理想的になると思います。
大きいものになると投げづらく扱いづらくなります。
軽い番手で重めのフライを投げたことがある方は、力で投げようとしてループが崩れるのでわかると思います。
視認性がいい物がほしい
複色より単色の方が見やすいと思います。
- 暗い場所では黄色
- 明るい場所では赤色
などが見やすいと感じると思います。
着脱が簡単なものがほしい
ドライとニンフの切り替えが簡単なものが望ましいと考えます。
ティムコのイージーグローのシステムをそのまま流用します。
インジケーターを自作するにあたって
市販品の中で理想に近いインジケーターがティムコのイージーグローです。
イージーグローは素晴らしいインジケーターです。
しかし、もう少しこうであればというふうに悩むことがあります。
悩む項目として
- 浮力がもう少し小さくていいのでは?
- 色は単色のほうが見えやすいのでは?
- ゴム管の耐久性に不安がでるのでは?
などがあげられます。
自作するのにあたって悩むことを改善したものを作ろうと考えました。
模倣するイージーグロウの構造
イージーグローSサイズの大きさは
- 浮力部の太さ:6.2mm
- 軸の太さ:0.8mm
- 全体の長さ:25.5mm
- 浮力部の長さ:15.2mm
※製品ごとに多少の誤差はあります。
中の構造は貫通型になっているようです。
分解してみないとわからないことが多いです。
しっかりと軸と発泡素材がくっついておりしっかりとしたつくりになっています。
インジケーターの自作に必要になる材料と道具
必要になるアイテムを紹介していきます。
これからインジケーターを自作してみようという方は、道具を揃える時に少し参考にすると失敗が少なくなると思います。
- シモリ玉:浮力部になるところ、今回は4号を使用
- グラスソリッドトップ:インジケーターの芯になる部分
- からみ止パイプ:グラスソリッドトップの太さに合うように内径に合わせて選ぶ
- 紙やすり:240番が使いやすい
- 瞬間接着剤:低粘度タイプを使うこと
- 使い捨て手袋:グラスソリッドトップの粉が気になる方は使用を推奨
インジケーターを自作するにはこのようなアイテムが必要になります。
シモリ玉
今回使用するシモリ玉は、発泡タイプを使用する。
ハヤブサの発泡シモリ4号で自作していきます。
このぐらいのサイズが重いフライを使用してもギリギリ浮く浮力の発砲シモリになります。
グラスソリッドトップ
次にインジケーターの芯の部分になるグラスソリッドトップが必要です。
今回は1mmのグラスソリッドトップを準備しました。
ティムコ:イージーグローの芯の太さは0.8mmです。
発泡シモリの内径と程遠い細さの芯を使用してしまうとスカスカになってしまいます。
そのため、少し太いものを選定しました。
からみ止パイプ
次にラインをインジケーターに止めておく重要な役割をしている止めパイプです。
仕掛けなどに使用されているからみ止パイプを代用します。
劣化すると白くなるため交換時期がわかりやすいです。
商品を選ぶ時は透明のものを使用すると劣化がわかりやすくなります。
お好みで色のついたものを選んでも面白いと思います。
紙やすり#240
グラスソリッドを削るために必要になります。
#240が使用しやすいです。
紙やすりはあら過ぎると削りずらく、細かすぎると削れません。
お近くのホームセンターなどで準備することをおすすめします。
瞬間接着剤
シモリ玉とグラスソリッドトップを固定させるために使用します。
すぐに乾くもののほうが作業がしやすいです。
ハサミ
グラスソリッドを切るために使用します。
グラスソリッドに傷をつけることができればなんでもいいと思います。
カッターでも代用できますが、ハサミの方がつくりやすいです。
使い捨て手袋
グラスソリッドトップを切ると粉が出ます。
粉を触ってしまうとチクチクし、手を洗ってもなかなか取れません。
そのため、使い捨て手袋などが必要になります。
手を保護できれば袋などでも代用できますが、使い捨ての手袋が1番作業がしやすいと感じました。
フライのインジケーター自作
必要なものが揃ったところでインジケーターを自作してみよう。
グラスソリッドを切る
まずはグラスソリッドを使用するシモリ玉+2Cmくらいでハサミで切っていきます。
始めのうちは、グラスソリッドトップが長いほうが自作しやすいためシモリ玉の2倍くらいの長さでもいいです。
ケチって短かく切ると、後でグラスソリッドの長さが足りないなんてことになるため注意です。
切る時はグラスソリッドトップに傷を入れて折り曲げるように切るとうまく切れます。
グラスソリッドトップは切った後に繊維が出てくるためチクチクします。
気になる時は、瞬間接着剤をつけることで毛羽立ちを抑えることができます。
シモリ玉とグラスソリッドをくっつける
瞬間接着剤を使用して、シモリ玉とグラスソリッドトップを接着します。
シモリ玉からグラスソリッドを5mmほど残して接着していきます。
瞬間接着剤を発泡シモリに流し込みます。
5mmほどグラスソリッドトップを出した部分が、からみ止パイプでラインを押さえる部分になります。
グラスソリッドトップの長い部分を切る
差し込んだ後ろ側のグラスソリッドトップも5mmほどにカットします。
左右が同じようになるようカットしましょう。
はじめに、シモリ玉からでるグラスソリッドの分を考えてカットし自作してもいいですが、シモリ玉の大きさの誤差が案外大きいためあまりおすすめはしません。
グラスソリッドトップを削る
グラスソリッドトップの先端を紙やすりで削っていきます。
からみ止パイプに入りやすいように先を尖らせます。
グラスソリッドトップを紙やすりで削ると細かいガラス繊維の粉が出てきます。
触るとチクチクするためあまり触らない方がいいです。
先端に瞬間接着剤
グラスソリッドトップの尖らせたところに、瞬間接着剤を塗ります。
毛羽立ちや粉が出るのをおさえこみます。
塗った後でティッシュなどで拭き取ります。
からみ止パイプを切る
からみ止パイプにグラスソリッドトップを挿入後、いらない部分をカットします。
瞬間接着剤が乾いた後に行わないと、カラミ止パイプが取れなくなるため注意が必要です。
グラスソリッドトップの両方にからみ止パイプを取り付けます。
お好みで溝を入れる
お好みでラインが通る溝を入れましょう。
これでラインが真っ直ぐになります。
自作する時のおすすめのシモリ玉の大きさ
一般的なルースニングなどに使用する場合は、3号のシモリ玉がおすすめです。
視認性がよく、あたりがわかりやすい浮力バランスのためです。
トラウトガムやモップシュニールなどを使用する場合は3号だと浮力が足りません。
そのため、トラウトガムやモップシュニールなどを使用の場合は4号のシモリ玉をおすすめします。
ニンフなどに4号以上のシモリ玉を使用すると浮力が大きすぎます。
それゆえ、咥えるようなあたりがわかりずらくなってしまいます。
初めて自作する場合は3号のシモリ玉で自作してみるのがおすすめです。
いろんなサイズのインジケーター
発泡シモリの各サイズでインジケーターをためしに自作してみました。
ティムコ:イージーグローSサイズのインジケーターと比較してみました。
3号の発泡シモリはティムコのインジケーターより大きく、4号の発泡シモリより小さいです。
発泡シモリ4号>ティムコ:インジケーターSサイズ>発泡シモリ3号
その他にもあたりがわかりやすくなるようにいろんなインジケーターを自作してみました。
まとめ
フライで使用するインジケーターの自作の様子をまとめました。
初めてフライのインジケーターを自作する人は今回紹介した方法で自作してみて、こっちのほうがいいと思えるところが出てきたら自分のオリジナルにアレンジして作ってみると楽しいと思います。
いろいろなことを繰り返し試行して、自分にあった使いやすいインジケーターを探してみてください。
フライのタイイングもそうですが、追求はほどほどにしておくことをおすすめします。